瞬間英作文に取り組んだ方で「瞬間英作文の例文は不自然だ、ネイティブはこんな表現はしない」といったデメリットを挙げる人は多い。
たしかに英文どころか日本語の例文まで不自然である。
では、瞬間英作文は不自然な英語が身についてしまうため、避けるべきなのだろうか?
今日はこの点について述べていきたい。
※ここで言う「瞬間英作文」は、書籍「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」をはじめとした書籍シリーズのことである。
不自然である。が心配せずガシガシやろう。
早速であるがこれが僕の結論である。
不自然ではあるが、これには意味がある、と言い換えた方がいいか。
心配せずにガシガシ瞬間英作文に取り組んでほしい。
瞬間英作文は「英語の型」を体得するためのもの
まずこれを意識して取り組んでほしい。目的を明確に意識してほしいのだ。
瞬間英作文の例文は、暗記して実際に使うためにあるのではない。
「英語の型」を体得するためのものなのだ。
英語の型とは主に5文型を基本とした型であるが、「体得する」とは、スピーキングしようとした際に勝手に英語の語順で表現が浮かんでくる状態になるまで体に覚えこませる、ということだ。
確かにネイティヴが使用しないような表現方法が中にはチラホラ見られるが、そんなことはどうでもいいのだ。
瞬間英作文の例文は、機械が翻訳したような表現が多い。日本語の例文もそうだし、英語の例文もそうだ。つまり
意訳が全くない。
意訳を避けているのだ。「英語の型」を体得させるという明確な目的のために妥協がない。
例文通りの答えでなくても、もちろん良い
ちなみに例文どおりに答えられなかったとしても、瞬間的に答えられたらOKだ。ここで完璧主義に陥ってしまうと、このトレーニングの本質とは正反対の「暗記」に陥ってしまう。また、肝となる「瞬発性」も失われる。
もし瞬間英作文中にいわゆる「ネイティヴっぽい」言い方を思いついたならもちろん大歓迎だ。それが答えだ。
もちろん自分が発した表現が少なくとも文法的に正しいと自分でジャッジできる方がいい。そういう意味では、この教材は中級者がステップアップしてスピーキングできるようになるための教材かもしれない。
英文法を「イメージとして」みにつけるには、下記の記事がおススメ。
では、ネイティヴっぽさを身につけるには?
瞬間英作文をやればよいことはわかった。では、ネイティヴっぽくしゃべれるようになるにはどうしたらいい?
と思われるだろう。
答えは「徹底的に瞬間英作文を行い”英語の型”を身につけた後に、徹底的にインプット作業を行う」だ。
もちろんここでいう「徹底的なインプット作業」はネイティヴのしゃべる英語のこと。洋画や海外ドラマを観まくろう。
トレーニング後、あなたは「アウトプット前提」でインプット(リスニングやリーディング)作業を行えていることに気づくだろう。
インプットのみしていた頃とは比べようもないくらい、インプットで得られるものが多くなったことに気づくだろう。
「自分が話す際にはどう表現するか?」というアンテナが張られた状態でインプットするようになるのだ。
後は、存分に「ネイティヴっぽさ」を身につける意識で大量のインプットをしよう。
すべては「英語の型」を身につけてからである。
→「不自然な英語」でも構わない理由については、こちらの記事も参照されたい。
まとめ
- 「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」の例文は不自然
- しかしこれは「英語の型」の体得のために「意図して」このようなつくりになっている
- だから心配なし。まずは「英語の型」体得のため徹底的に瞬間英作文トレーニング
- その後で洋画や海外ドラマで「自然なネイティヴ表現」をインプットしまくろう
はじめから「ネイティヴが使う表現」の丸暗記に走ってしまってはスピーキング力の向上は見込めない。
まずは不自然でもいいので「自分で英語を発信できる」状態になることが先決だ。そのためには「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を何周も、何十周も回すのをおススメする。
「効果あるのかな…?」なんて心配しながらだと
頑張れないよね…
よし、頑張ろう…
※ただ、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」はある意味単調で、継続が難しいという声も聞かれる。楽しんで瞬間英作文を継続できる「YouCanSpeak」の記事はこちら。
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