インプット中心の英語学習を続けていると、ふと、「英語は聞き取れているが意味が頭に入ってこない」という症状に陥るときがある。
ただ、多くの場合はあなたの英語力の欠如に起因するものではなく、ただその時あなたの頭が「聞き取りモード」に入れていないだけである。つまり集中力の問題であることが多い。
だから「あんなに英語の勉強を頑張ったのに聞き取れない」と嘆かないでほしい。
これは日本語を聞いていてもしばしば起こることからも、英語力の欠如は関係ないことがわかるだろう。
しかしながら「時々、意味が全く頭に入ってこないことがある」程度の症状が出る人には「気にするな」と言えるのだが、慢性的な「聞き流し癖」がついてしまっている人に関しては、改善のための努力が必要だと言わざるを得ない。
以前、「TOEICのリスニングセクションの練習」に取り組むことで「聞き流し癖」は改善できると言った。要は
「目的を持って聞き取る」フォームを作ることが重要であると述べた。

今回はそれ以外の方法をいくつか述べていきたい。
「聞き流し癖」の対策

初見の洋書を読む
僕自身がそうだったのだが、過去の勉強方法で、「一つの英語文章に何度もアプローチする」という手法をとってきた。
つまり、同じ本を何周もすることが多かった。
これはこれで非常に効果的な学習方法であり、僕自身、これからもこの手法を取り続けるつもりなのだが、やはり初見の文章を集中して聴く(読む)機会がどうしても少なくなってくる。
つまり何度も聞き返す(読み返す)ことを前提としてしまうので、「一回で理解できなくてもいい」聞き取り方になりがちである。
対策としては
「初見の洋書を読む」
である。
日本語訳のついていない洋書を読んでみてほしい。全て自力で読み進めてほしい。「聞き流し癖」の話をしているのに何故読まなければならないんだ!という声が聞こえてきそうだが、
要は一回で内容を頭に入れる目的にリーディングもリスニングも同じである。
ゆっくりでいいから読んでほしい。
字幕をOFFにして英語を聴く
普段、YouTubeで海外の動画を視聴している方、英語字幕がついているならばOFFにしてみてほしい。
要は「一回で聞き取らなければならない」緊張感が必要なのだ。
もしくは音声だけの英語素材を聴いてほしい。「Audiobook」なんかお勧めだ。
後で誰かに説明するつもりで聴いてみる
目的を持ってリスニングしている時が一番、集中して聴けるということは以前にもお伝えした通り。
「誰かに説明できなければ、それを理解したことにはならない」とよく言われるが、最近特に痛感している。
やはりアウトプット前提のインプットが重要である。
これは「聞き流し癖」の改善のみならず、また英語だけに限定される話ではない。
理解力そのものにつながる。
特に僕のような「超インプット型」の人間は、上記を意識するだけで驚くほど理解力が高まった。「TOEIC900以上ではあるが英語を話せない」タイプの人は「あとでアウトプットする前提でインプット」を是非とも試してほしい。
脳のスペックそのものが向上する感覚を得られるはずだ。

「インプット型」は受け身でいいから
ラクなんだよね…
まとめ
以上をまとめると、「聞き流し癖」がついてしまっている人へのおススメ対処法として
- 初見の洋書を読む
- 字幕をOFFにして英語を聴く
- 後で誰かに説明するつもりで聴いてみる
を是非とりいれてみてほしい。
僕自身、過去にはかなり重度の「聞き流し癖」がついていた。
僕の話をすれば、スピーキング向上に本気で取り組み始めたころから症状は劇的に改善されてきた。
「アウトプット嫌い」がインプット効率をここまで下げていたのか、と愕然とした。
ただ、冒頭に述べたとおり、あなたの英語力を疑う必要はない。ただ、頭のモードをちょっと変えてやる、くらいの気持ちで取り組もう。
今回の話が少しでもあなたの参考になったなら幸いだ。
もともとおしゃべりなタイプな人はそもそもこの記事のような悩みを持たないのかもしれない。だとすると羨ましい話だ…
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