「自然な表現」に関する書籍を読んでると
いつまでたっても英語をしゃべれるように
ならない気がするよ…
今回はこのような悩みにお答えしたい。
- 「ここが変だよ日本人の英語」系書籍はおススメしない
- 理由はメンタルブロックが形成されてしゃべれなくなるから
- 「常識」の学習はとりあえずスピーキングできるようになった後の話
- 不自然であろうと、まずは自力でアウトプットできるようになろう
- まずは瞬間英作文から
- ネイティブはそれほど心が狭いわけではない
- 「どうしても恥をかきたくない」人は「英語ジャーナリング」「英語独り言」で力をつけよう
ちょっと昔に「ここが変だよ日本人の英語」的な書籍が書店に平積みにされていた時期があった。
僕もこれらの本はかなり読みあさった経験があり「外国人としゃべる際はこういう言い回しをしなければならない」といったフレーズ集を大量に暗記してきた過去がある。
確かにそうだ。外国人に笑われたり、外国人に対して失礼のないようにしたい。典型的な日本人である僕はこれらの本を買いあさった。
…正直、僕にとってはデメリットでしかなかった。
メンタルブロックが形成されてしまう
確かにこれらの本は読んでいてタメにはなるし、読み物として単純に面白い。しかしながらこれらの本が僕の英語力、特にスピーキング力を向上することはなかった。
「常識」を気にしすぎてのびのび行動できない。「海外の常識」というメンタルブロックが形成されてしまったのだ。
自分のしゃべる英語が間違っていないか、執拗に気にしてしまう
「自分のしゃべる英語が失礼に当たらないか」「この言い回し、変な意味じゃないかな」と気になって何もアウトプットできなくなる。
僕が、これらの「ここが変だよ日本人の英語」的な本で得たものはこのようなメンタルブロックであった。
こどもが言葉を話せるようになる過程では無邪気に思ったことを口に発する。そして親に正されてだんだん正しい言葉を話せるようになっていく。
ただでさえ大人の僕たちは言葉を選んでしまうのだ。これ以上メンタルブロックを強化してはならない。
「常識」を学ぶのは「とりあえず話せる」ようになった後の話
僕はこういった本を全面的に否定しているわけではない。
ただ僕の場合は順序が逆だった。
まずは自力でスピーキングできるようになった後で、こういった本で知識を得るべきだったのだ。
まずは自力でアウトプットできるようになるべし
「ネイティヴが使う自然な言い回ししか使いたくない」これではいつまでたっても自力でしゃべれるようにはならない。
自然な言い回しが思いつくまで英語をしゃべろうとしなくなるからだ。
僕自身、かつてはこのような考えを持っていた。変な表現を覚えてしまうと、癖がついてしまうのでは?という懸念から、いわゆる「ネイティヴが使用する自然な言い回し」しか覚えようとしなかった。
しかし結果として、僕のスピーキング力は全くと言っていいほど伸びることはなかった。
たまたま覚えた表現を使えるシチュエーションが来た時だけ、覚えた表現をネイティヴ並みの発音で完璧に言える。
しかし、これでは「無から有を生み出す」力は決してつかなかった。断片的なネイティヴ表現集が頭の中に出来ただけであった。
「無から有を生み出す」力とはもちろん、自分の考えを自力で生み出しアウトプットすることだ。
まずは瞬間英作文から
過去に何度も言ってきたように、まず瞬間英作文トレーニングで徹底的にスピーキング練習を行おう。
英語の語順どおり、文法どおりに自由に英語を発することをまずは目指す。
瞬間英作文を途中でやめてしまった人は「瞬間英作文の英語は不自然」という理由でやめてしまうことが多い。
しかし瞬間英作文は「自力で」「文法どおりに」「英語の語順で」話す能力の強化にフォーカスされているだけだ。
例文が不自然だろうと関係ない。著者が実際に話す英語が不自然なわけでももちろんない。
だから心配せずに本気で取り組めばいい。
とりあえず上記の能力が身についてから、ゆっくりと「日本人の変な英語」を直していけばいいのだ。
※「自力」で英語を生み出せるようになるには「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」と「YCS(YouCanSpeak)」が僕の中では鉄板中の鉄板。↓↓↓
\ 瞬間英作文の理想形 /
自然な言い回しは後からいくらでも身に着けられる
瞬間英作文でアウトプットの「種」をつくると言ったが、これはまず「言いたいことを瞬時に、文法的に正しくアウトプットできる」土台を築くことに他ならない。
この土台がないことには、その上にいくら「自然な英語」をインプットしようと無駄となる。
まずはこの土台を築き上げてから、日々の英語学習の中で焦らず、自然な言い回しを取り入れていこう。
土台を築くまでの過程で、初めの方はめちゃくちゃな英語を口から出すことになるだろう。しかしめちゃくちゃでもいいからとにかくアウトプット、アウトプットだ。
瞬間英作文は一人でもできる。他人にめちゃくちゃな英語を聞かせる必要はない。恥をかくこともない。
次第にあなたは、「口が滑っても文法的に正しい英語が出てくる」くらいになるだろう。
そこからなのだ、「自然な言い回し」を追求しはじめるのは。
実際の外国人はそこまで心が狭いわけがない
とりあえず話せるようになったらオンライン英会話で好き放題話せばいい。
英語を学習している日本人に対してネイティブ講師が笑ってきたり、気分を害したりすることはないから心配はいらない。
「英語が間違っていたら正してください。」
と前置きして好き放題しゃべればいい。
「どうしても恥をかきたくない人」はどうすればいいか?
それでも、「リアル社会でどうしても恥をかきたくない」「好きな異性が英語圏の人で、絶対に失敗したくない」という方もいるだろう。
こういう人はオンライン英会話で恥をかけるほどメンタルは強くない。
そういう場合は
人と話さずにスピーキング力をアップさせるしかない。
つまり「英語ジャーナリング」や「英語独り言」である。
\ 英語ジャーナリング×添削=無敵/
まとめ
僕は学習の順序を間違って
頭でっかちになってたみたいだよ…
- 「ここが変だよ日本人の英語」系書籍はおススメしない
- 理由はメンタルブロックが形成されてしゃべれなくなるから
- 「常識」の学習はとりあえずスピーキングできるようになった後の話
- 不自然であろうと、まずは自力でアウトプットできるようになろう
- まずは瞬間英作文から
- ネイティブはそれほど心が狭いわけではない
- 「どうしても恥をかきたくない」人は「英語ジャーナリング」「英語独り言」で力をつけよう
自然な言い回しを追求するのは、とりあえず不自然で機械的な英語であろうと、「自力」で英語を生み出せるようになってからでよい。
ひとたび英語でアウトプットが出来るようになってからは、より目的意識をもって日々のインプットを行える。「この表現を取り入れてやろう」という姿勢を持って英語に接することができるのだ。
焦ることはない。長期スパンで英語をマスターしようとせず、最低でも年単位で(僕の場合は人生単位だが)、ネイティヴばりの英語を目指そうではないか。
\ スピーキングの出発点はここから /
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