今から20年以上前、僕は1冊の本に出会い、英語勉強に対する姿勢がガラリと変わった。
それが「K/Hシステム」というシャドーイング英語学習法に関する本だ。
「究極の英語学習法 K/Hシステム」という名前の書籍だ。
僕がシャドーイングというトレーニング法を知ったのはこの本がきっかけだった。
「K/Hシステム」との出会い
田舎の書店で目に飛び込んできた「究極の英語学習法」
当時は今ほどは英語学習法に関する本が乱立していなかった記憶がある。いや、単に僕が田舎住まいで近辺には小規模な書店しかなくあまり品ぞろえが良くなかっただけで、都会の大きな書店に行けば現在のように英語本だらけだったのかもしれないが…
いずれにせよ、僕はこの本をジャケ買いしてしまったのである。「究極の英語学習法」という煽りがどうしても気になってしまったのである。
※ちなみに「K/H」とは単に開発者お二人の名前の頭文字をつなげたもの(国井さん/橋本さん)
…………‼?
なにを隠そう、この本が僕をシャドーイングの世界にいざなってくれたのである。
はじめてのシャドーイング
以前にも述べたが、シャドーイングで僕の英語力は劇的に上がった。スピーキング力を除いて…
※ちなみに僕の場合はシャドーイングによって発音、アクセント、文法、リスニング力が大幅に上がったのだが、「アウトプットする力(自分で英語を組み立てて発話する力)」というスピーキング最後のピースは瞬間英作文トレーニングで培った。結果として、僕はスピーキング力は大きく向上したのだ。
「K/Hシステム」の特長
ひたすら硬派な精読(精聴)本
英語のインプット方法として多読(多聴)と精読(精聴)があるが、この本は超がつくほど硬派な精読(精聴)本である。
「K/Hシステム」は、10分足らずの英語音声素材に対し、あらゆる方向からアプローチする。同じ素材に対して「イントネーションにフォーカスしてシャドーイング」したり「文の構造にフォーカスしてシャドーイング」したりといった形で、何度も何度もシャドーイングすることになる。
僕はシャドーイング本はこれしか持っていない。
僕のシャドーイングのベースはこの本である。
この本に出会うまで僕のリスニングは「ただの聞き流し」であった。それでもボキャブラリーはある程度伸びるが、根本の英語力というものが伸びている実感はなかった。英語の土台が築けている実感はなかった。
しかし、この本を通じて精読(精聴)の重要性を痛いほどに思い知らされた。
この本から得られたメリット
この本を通じて得たメリットは多い。例えば…
- センテンスを単語単語ではなく、大きな塊でとらえられるようになった
- いやというほど精読(精聴)した結果、今度は多読(多聴)していても得られる効果が大幅に上がるようになった
- イントネーションから日本語なまりが消えた
- 英語聞き取りのフォームのようなものが脳内に構築され、リスニングが楽になった
これらは僕のリスニング力を爆増させた。
まとめ
今回は、僕がはじめてシャドーイングに触れた本、「K/Hシステム」について熱く語ってきた。
ちなみに「K/Hシステム」の著書は2~3冊ほどしか出版されていない。
著書を卒業?してからはTOEICのリスニング音声に対しても同様のアプローチでシャドーイングを行った。
そう、一つの素材に対して、異なる視点で何度も何度もシャドーイングを行ったのである。
リスニング力はあれよあれよという間に伸びていき、リスニングセクションでは470くらいまでスコアが伸びていった。
すべての英語音声が糧となり、僕の英語力を押し上げ始めた。
時折僕は、基本に立ち返る意味でもこの「K/Hシステム」を読み返している。
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