シャドーイングは
「聞こえたままに」「ものまねするように」
ついていけって言われたんだけど…
全然出来ないで悩んでるんだけど…
今回は「上級者への架け橋」シャドーイングにまつわるこのような悩みを解決したい。
- 「シャドーイングは聞こえた通りに口に出すもの、ものまねのようなもの」と言う教育者が多い
- 大人は日本語用の耳にチューニングされているので、僕らには不可能
- 対処法としては、まずは英語発音の理解を深める
- シャドーイングの英語素材に出てくる発音は「予習」した上でシャドーイング
「シャドーイングは聞こえた通りに口に出すもの、ものまねのようなもの」と言う教育者が多い。
この時、必ずといっていいほど、「子供が言語を学ぶ過程」が例として挙げられる。
”子供は聞こえたままにマネをしており、それがどのようなスペルなのかは後になって理解する。
シャドーイングを行う時も、子供のように、聞こえたままに繰り返すのが理想のやり方。”
果たして、子供が言語を学ぶように僕らも言語を学習するべきなのか?
僕はそうは思わないし、ものまね自体が出来なかった。
が、シャドーイングを通して英語力を大幅に向上させることが出来た。
僕らは子供ではない
まず僕らは子供ではない。当たり前だが。
「聞こえたままに繰り返す」って、みなさん出来るだろうか?
僕は出来ない。
僕らの耳は「日本語にチューニング」されている
長年つちかわれてきた、ガチガチの日本語向けにチューニングされた耳で英語を聞いても、ネイティブと同じような発音で繰り返して言えるとは到底思えない。
そう、僕ら大人が聞いている英語音声は、日本人フィルターを通して「別物」として耳に入ってくるので、ネイティブの発音を再現できない。
おそらく僕らが子供さながらに聞こえたままに英語をものまねすると
間違った発音を覚えてしまうだろう。
子供は先入観を持たずに聞くことが出来るので、素直に聞いたままの音声を発声できる。
→ガチガチの「カタカナ英語」から脱却するために。こちらの記事もどうぞ。
大人は大人のやり方でシャドーイング
大人のシャドーイングは、発音を理解した上で行うのがよい。
まずは英語音声への理解を深めよう
初見の英語音声を場当たり的にシャドーイングしていくのではなく、まず一つの英語音声のかたまり(4~5分程度)を完全に理解した上で、同じ素材を何度もシャドーイングする。
シャドーイングをしながら発音を覚えていくのではなく、まず発音を完璧に理解し、リエゾンや音の脱落のメカニズムを理解した上で、シャドーイングする。
英語素材はダンベルのようなもの
ひとつの英語素材をあらゆる角度からシャドーイングしていく。
「ダンベルを持って、違う動作をすれば違う筋肉が鍛えらえる」
ように、あらゆる角度からシャドーイングする。
「英語素材」が「ダンベル」ってことだね…
ダンベルのたとえは、僕の好きな「K/Hシステム」というシャドーイング入門書からの引用。
→「K/Hシステム」シャドーイングについての記事は「K/Hシステムをご存知だろうか?」を参照いただきたい。
まとめ
正しい順序でシャドーイングすれば
効果はあらわれるんだね…
- 「シャドーイングは聞こえた通りに口に出すもの、ものまねのようなもの」と言う教育者が多い
- 大人は日本語用の耳にチューニングされているので、僕らには不可能
- 対処法としては、まずは英語発音の理解を深める
- シャドーイングの英語素材に出てくる発音は「予習」した上でシャドーイング
ひょっとして僕が耳が悪いだけで、一般の人々は「ものまね」でうまくいくのかもしれない。
が、僕と同様、自分の耳に自信のない方はまずは英語の発音を理論的に理解した上で、スクリプトのある英語素材で何度もシャドーイングすることでモノにしていこう。
するとある日、リスニング力が大幅にUPしていることに気づくはずだ。また慣れてくるにつれ、初見の英語音声でも難なくシャドーイングできるようになってくる。
僕がTOEICのリスニングセクションが「ゆっくり」「はっきり」聞こえるようになったのも、徹底したシャドーイングのたまものである。
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