「カタカナ英語」からの脱却【「通じればいい」の考え方は危険】

飼い猫

ネイティブに通じるのであれば
「カタカナ英語発音」でも僕は構わないと思うんだけど
どうかな…?
それとも簡単な直し方ってあるのかな…?

本日はこのような疑問に答えていきたい。

この記事の内容
  • 「カタカナ英語」は英語学習の弊害
  • 頭の中で一旦、英語をカタカナ変換する癖がついてしまう
  • 英語は日本語より「音素の数」が圧倒的に多いし、「拍」の取り方も違う
  • つまり英語と日本語は別物
  • 脱却方法①「正しい発音」「正しい拍」を知る
  • 脱却方法②アクセントのある音以外はテキトーに発音する
  • 脱却方法③「英語由来のカタカナ語」に出くわしたら集中的につぶす

ネイティブに通じさえすればよい」とばかりにカタカナ発音を矯正しようともしない人が結構いるが、結論から言うと

カタカナ英語は直ちに矯正するべきである。

これは「相手に聞き取りやすい発音で話すのが礼儀」という意味ももちろんあるが、何よりも

カタカナ英語は自分がリスニングする上でも大きな弊害になってくるのだ。

今回はカタカナ英語から脱却する方法を紹介していきたい。

目次

 「カタカナ英語」の悪影響

「カタカナ英語」、これは間違いなく僕ら英語学習者の足を引っ張っている。僕らは新しい英単語や英語表現を覚える際、頭の中で一旦、カタカナに直してしまう癖がついてしまっているのだ。

つまり一旦、頭の中の「日本語フィルター」を通して英語に接してしまっている。

特に大人になってから英語を学び始めた多くの人(僕ももちろんそうだ)にとっては。

既にカタカナ英語に毒されつくした大人の我々がどのようにこの強固にしみついた癖から脱却できるかについて、話していきたい。

英語と日本語、発音の違い

まずは英語と日本語で発音についてどのような違いがあるだろうか?

 音素の種類

まず日本語の音と英語の音の関係から話すと、母音の種類だけとっても

日本語…アイウエオの5つ

英語…20種類

という違いがある。

つまり、音素の何倍も多い英語の音を無理やり日本語(カタカナ)に当てはめていては、正しい発音をマスターすることも出来ないし、リスニングも出来るわけがないのだ。

逆に、「大は小を兼ねる」ではないがネイティブが日本語を覚えることは楽、ということになる。もちろん発音やリスニングに限っては、の話だが。

 「拍」の違い

カタカナで当てはめた英語とリアル英語には拍数の違いもある。

例えば「classic」という単語一つとってみても

日本語…「ク」「ラ」「シッ」「ク」の4拍

英語…「clas」「sic」の2拍

4拍を期待して待っていると2拍で返ってくるのだ。当然、リスニングできない。

ちなみに乱暴に言えば、英語は原則、単語内の母音の数がそのまま拍数だと考えよう。

※原則には例外はつきもの、ここでは例外が多すぎるのだが…

classic …「clas」「sic」 (2拍)

contradict … 「con」「tra」「dict」 (3拍)

といった感じだ。

 つまり日本語と英語は別物

つまり日本語と英語は別物。カタカナ英語に毒された我々の発音がネイティブには全く通じず、ネイティブの英語が全く聞こえないのは、至極当然としか言いようがない。

我々日本人が英語を学ぶのは、かなりハンデを背負った状態で学んでいると言えよう。

 カタカナ英語からの脱却方法

英語と日本語の発音についての違いを知った上で、カタカナ英語脱却方法について述べていきたい。

 当たり前だが、「正しい発音」と「正しい拍」を覚えないといけない

今までカタカナ英語でここまで来た人はもちろん、そうでない人も

これから新しく覚える英単語は全て「発音記号」のみで覚えよう。

まず「発音記号」をマスターしてほしい。なるべく口の中の動きがわかる動画で。今はYouTubeという便利なものがある。

初見の単語を半ば本能的にカタカナに直すのはなるべく避ける。

「発音記号」を徹底的にマスターすることで、初見の単語を見た時に「カタカナではなく発音記号に」変換されるようになればこっちのものだ。

もちろん、正しい拍のマスターにも力を入れなければならない。

拍については例外が多いので、いずれ詳しく述べたいと思っている。

 邪道な方法① アクセントのある音以外はテキトーに発音

これから話すのはちょっと強引な方法だが、

アクセントのある音以外はテキトーに発音する

だ。

これは前回の投稿「シャドーイングの効果を最大限高めよう」でも少し触れた。正確に言えば

アクセントのある音以外の「母音」は「あいまい母音」で発音する。

…これでもかなり乱暴な言い方だが。

さらに乱暴に言えば「あいまい母音」とは「どの母音でもない、口をリラックスした状態で発する母音」とでも言えばいいか。

こうすることで、カタカナ英語とはかけ離れた、日本語脳の発想では出てこないような発音が出てくる。

だが、それでいいのだ。

まずはカタカナ英語から極端に離れた発音が出来ることを目指そう。

邪道な方法② 「英語由来のカタカナ語」に出くわしたら集中的につぶす

「英語由来のカタカナ語」…なんでもいい、「アイデンティティ」「エンジニア」目についたカタカナ語は全て正しい英語発音に直して頭の中で10回くらいリピートする。

「identity…identity…identity…identity…identity……」といった具合に。

 まとめ

飼い猫

英語を英語のまま発音せずに、カタカナに直さないと
落ち着かない…言われてみれば確かに…
まずこの癖を矯正しなければならないな…

  • 「カタカナ英語」は英語学習の弊害
  • 頭の中で一旦、英語をカタカナ変換する癖がついてしまう
  • 英語は日本語より「音素の数」が圧倒的に多いし、「拍」の取り方も違う
  • つまり英語と日本語は別物
  • 脱却方法①「正しい発音」「正しい拍」を知る
  • 脱却方法②アクセントのある音以外はテキトーに発音する
  • 脱却方法③「英語由来のカタカナ語」に出くわしたら集中的につぶす

上で述べた「邪道な方法」こそが、実は今回最も言いたかったことである。

まずは完璧な英語発音を目指す前に、粗くてもいいのでカタカナ英語と対極にある発音をこころがけてほしいのだ。

「ネイティブに通じる発音」の前に「日本人に通じない発音」を目指すことが実は効果的であったりするのだ

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この記事を書いた人

英語好き(TOEIC935、英検1級)

「10年以上英語学習しても英語がペラペラになるわけではない」ことを身をもって体現。「インプット主体→アウトプット主体」に切り替えたとたん、スピーキング力が劇増。主にスピーキング力UPのための情報発信中。

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