TOEIC900点、英検1級は必要か？

就職活動の際にTOEICハイスコアを持っていたり、英検を持っているメリットはもちろんある。

ただ、僕個人の話をすれば、今現在、僕は英語とは全く関係のない職場で働いている。僕以外は英語に興味を持っている人すらおらず、TOEIC500点以上持っている人はごく少数、そんな職場。

そんな僕にとって、苦労して手に入れた「TOEIC900」「英検1級」は必要だったのか？

 これら資格を取るためにかかる時間は膨大。本当に必要？

結論から言うと、この二つの資格を取るまでに、10年単位の膨大な時間を費やした僕であるが、

 とっておいてよかった

うん、とっておいてよかったと思える。

そんな僕であるが、この二つを取るまでの道のりについてまずは軽く触れたいと思う。

 TOEIC900までにかかった時間(というより歳月)

僕は初回のTOEICスコアは650だった。そこから現在のように安定して900点台をとれるようになるまでに何年も費やした。途中からは英語力の向上というより「TOEIC力の向上」を目指しているような時期もあった。

「Part３,4は音声が流れるまでに質問を先読みしておく」といったたぐいのテクニックの研鑽に励んでいた。

英語力なんてものはすぐ伸びるものでもなんでもないにもかかわらず、毎回のように受験しては、同じようなスコアに終わる、という経験を何度もしてきた。

ちなみに、TOEICを2回連続で受験して、まったく同じスコアをとってしまうと、かなり心が折れる。むしろ点数が下がってた方がまし、くらいに心が折れる。モチベーションが消える。

※ちなみに僕にとってTOEICスコアのブレイクスルーをもたらしたのは間違いなく「シャドーイング」である。もっと早く取り入れていればと後悔している。

 英検1級合格までにかかった時間(というより歳月)

英検1級についてはもっと時間がかかった。まず、30代前半で英検準1級に受かってから、英検1級の勉強を始めたのだが、

一次試験で4回落ちた。

結局5回目受験でやっと一次試験は合格点ぎりぎりで受かったものの、二次試験は不合格。その次の受験時は一次試験が免除されるので、二次試験対策のみ行ってなんとか合格。

「何度も受験しては落ちる」ことを繰り返すことを、界隈では「お布施をする」と呼ぶ。僕はかなり信心深いと言えるだろう。

英語の勉強を継続していればいつか合格点に届くだろう、くらいの甘い気持ちで臨んでいたのが悪かった。

本気で過去問に取り組んで、しっかり「テスト勉強」をして臨んだら、なんとか受かることができた。

 これほど遠回りしたのに、何故取ってよかったと思えるのか？

それでは、今現在、英語に全くと言っていいほど関係ない職種についている僕がなぜ、これほど遠回りしてTOEIC900以上や英検1級を取ってよかったと思えるのか？

 難関資格に見合う自分になるために努力し続けられるから

「TOEIC900もあれば、英語ペラペラなんでしょ？」

TOEICを頑張っている方々、こういった無邪気な質問をよく受けないだろうか？

TOEICに日々、取り組んでいる方なら「TOEICハイスコア　=　英語ペラペラ」では決してないことをご理解できるはずだ。

そう、これがなかなかつらいのだ。今でこそ「まあ、そうですね」と答えることもできるが、ちょっと前までの僕はいつも肩身の狭い思いをしていた。

だから「まあ、そうですね」と言えるようになるために継続的に頑張れた。

 英語の資格試験に比べたら、他の資格試験はラクに思える。

英語の資格試験に「出題範囲」はないと言っていい。単純な英語の底力を上げなければスコアアップや合格は望めない。そしてそれには膨大な時間を要する。

そんな英語を継続的に勉強してTOEICハイスコアや英検1級を取れたのだから、そんじょそこらの資格試験はよゆーなのである。

※といっても司法試験とかそういう極端に難易度の高い試験のことではなく、簿記2級とかQC検定2級とかFP2級とかのレベルの話である。

要は、根気よく勉強できる体質に変わる、ということ。

 まとめ

• 英語とは無縁の職場で働いている僕も「TOEIC900以上」「英検1級」とってよかった
• 難関資格を取得するメリット
  • メリット①：難関資格に見合う自分を目指せる
  • メリット②：そんじょそこらの資格勉強はラクに思える

以上は、英語に関係ない職についている僕が、膨大な時間をかけて英語資格試験を頑張る意味はあったのか？という個人的な葛藤に対する答えである。

後悔はない。頑張ってよかったと思う。

もちろん現在、英語を使用する仕事を目指している方にとってTOEICハイスコアや英検1級が価値をもつことは言うまでもない。

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