「英単語は英英辞典で調べろ」っていう人もいるけど
日本語は徹底的に排除して、全て英語で学ぶべきなの…?
今回はこんな疑問にお答えしたい。
- 英語の理解を容易にするため、日本語は積極的に活用すべき
- 日本語は自転車に乗るための「補助輪」のようなもの
- 洋画での英語学習でも日本語は使える
- 日本語字幕ONでまず内容理解してから、英語字幕で何度も視聴
- はじめから英語字幕のみで視聴すると途方もない労力
- 何度も英語で視聴していくうちに結局、日本語ではなく英語で理解している
英語を学ぶ際によく、「英語で考えられるようになるには日本語は極力排除すべき」「英語を英語のまま理解しなければ”英語脳”は培われない」とよく言われているが、果たしてどうか?
僕自身、度々述べてきたが、日本語は
英語の理解を容易にするための架け橋として積極的に活用すべき
と考えている。
では、英語学習において日本語をどう活用すべきか?
日本語は言わば、自転車に乗れるようになるための「補助輪」のようなもの、と過去の投稿でも述べた。
ではこの「補助輪」をどう活用していけばよいか。
映画で英語学習
映画を用いた英語学習ひとつとってみても日本語は活用できる。
まず好きな映画をひとつ選んでほしい。下記のステップで進めていこう。
- STEP1: 日本語字幕をONにしてまず内容理解
- STEP2: 英語字幕で何度も視聴
- STEP3: 完全に字幕なしで視聴
STEP1: 日本語字幕をONにしてまず内容理解
→ここでは普通に映画を楽しむ感じでいい。
STEP2: 英語字幕で何度も視聴
→次に、英語の字幕をオンにしてもう一度、その映画を観る。DVDやBDをお持ちなら、チャプターごとに喋られている英語を理解するまで何度も観てみよう。
STEP3: 完全に字幕なしで視聴
→理解できたら、完全に字幕なしでその映画を観よう。この時点ではもう英語で映画を楽しんでいる状態になっていることだろう。
この方法は英語学習者によくおすすめされる方法だが、ここでも日本語が補助輪として役に立っているだろう。
日本語訳に違和感がでてくる
上記の方法で「STEP3」までたどり着いたら、今度はもう一度「STEP1」に戻ってみてほしい。日本語字幕の内容にちょっと違和感が出てくることだろう。
あなたはもう「補助輪」をはずして自転車に乗れるようになった。再び「補助輪」をつけるとものすごいぎこちない感じがするだろう。
そう、「なんか英語で言ってることとちょっと違うこといってないか?」となる。
まあ、日本語字幕には一回で画面にできる情報量に制限があるので、どうしても「意訳」となってしまうのであるが…
英語だからこそ成立するジョークなども、後で日本語字幕を確認すると「無理やり」感を感じてしまう。
はじめから英語字幕で映画を観ると…
はじめから英語字幕で映画を観るとなると、学習者のレベルによっては途方もない労力となる。
その労力を日本語の存在が補ってくれている。
一番キツイ部分をスキップできるし、その方が楽しく英語力を上達できる。
※もちろん、はじめから英語字幕で映画を楽しめるレベルにいる人なら、どんどんいこう。完全に字幕なしで理解できる人は…このページはスキップしてOKだ。
繰り返しの視聴に耐えられるような映画を選ぼう
ここで映画のチョイスについてひとつ。この英語学習方法では一つの映画を何度も何度も観ることになる。出来るだけ何度観ても楽しめる映画を選ぼう。
ちなみに僕がこの方法で何度も視聴した映画は数多くあるが、僕の「繰り返し視聴回数No.1」に輝く映画は、
「ユーガットメール」
というロマンティックコメディ映画だ。
アクション映画はそもそもダイアログが少ないし、ファンタジー映画などは、使用される表現もその世界観特有のものだったりする。できるならば、コメディなど、日常を舞台とした現実的なお話の方がいいかもしれない。
まとめ
「日本語を排除する」という苦行は
必要ないと知ってホッとしたよ…
- 英語の理解を容易にするため、日本語は積極的に活用すべき
- 日本語は自転車に乗るための「補助輪」のようなもの
- 洋画での英語学習でも日本語は使える
- 日本語字幕ONでまず内容理解してから、英語字幕で何度も視聴
- はじめから英語字幕のみで視聴すると途方もない労力
- 何度も英語で視聴していくうちに結局、日本語ではなく英語で理解している
映画を使用して英語学習に日本語が活用できる方法を紹介した。
英語中級者から上級者の方がよくおすすめしている方法で特に目新しい記事ではなかったと思われるが、要は
日本語で一旦理解してから英語での理解に移ると、ストレスなくスムーズに英語学習できる
ということを言いたかった。
その後で、繰り返しその英語に触れ続けることで、「英語で英語を理解した状態」になる。
はじめから「英語で英語を理解」しようとするのは、自身の英語力にもっと自信がついてからでも構わないと思う。
日本語を介することは英語学習の弊害にはならない。
※ただ、文法学習に使用する教材は実は英語で書かれたものの方が向いていたりする。日本語で書かれた難解な文法用語を理解しなければならないからだ。その点で、文法学習には「English Grammar In Use」をおすすめする。
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