「英語高速音読」効果ない場合って
どんな時なのかな…
今回はこのような疑問を解決したい。
- 英語高速音読は万人向けではない
- 下記三つに当てはまっていれば時期尚早
- ①発音の学習が途中段階の人
- ②リエゾンや音の脱落の理解がまだ乏しい人
- ③「意味のかたまり」をとらえる力がない人
- ④英文を頭から読み下せない人
以前、少し紹介した「英語高速音読」。僕は現在でも時々、集中的に取り組んでいるが、やはりこの方法は英語リスニングにおいて大きな効果が期待できる。
改めて「英語高速音読」のやり方について注意点をいくつか。
英語高速音読にはまだ早い人
まずはじめに言わなければならないことがある。英語高速音読は万人にお勧めはしていない。
発音の学習がまだ途中段階の人
発音の学習がまだ途中段階の人にはこの方法はお勧めできない。不完全な発音のまま英語高速音読を繰り返していると、不完全な発音を繰り返し耳で聞くことになるため、間違った発音認識が脳内で強化されてしまう。そうなると実際にネイティヴが話す発音が意味を持った言葉として耳に入ってこなくなる懸念がある。
発音を身に着ける目的ならば、通常速度での音読をしよう。
「リエゾン」や「音の脱落」に対する理解がまだ乏しい人
ある一定のまとまりをもった英文を早く読むとリエゾンや音の脱落が起こる。つまり一単語、一単語を完璧に発音できたとしても、リエゾン、音の脱落を自在に表現できない人は英語高速音読はまだちょっと早いかもしれない。
単語単語を全て区切っていくら早く音読したところで、ネイティヴのしゃべる英語とはかけ離れたものになってしまう。
まずはシャドーイングや「American Accent Training」を徹底的に行う必要がある。
→American Accent Trainingの記事はこちら
「意味のかたまり」をとらえる力がない人
「意味のかたまり」とは「どこまでが主語(部)か」「どこまでが主節(従属節)」か、などを意味する。単語単語ではなく、ある程度のスパンごとに意味をとらえられなければ、高速音読は負荷が高すぎるため、脳が理解を放棄してしまう可能性がある。ひいては聞き流し(読み流し)癖がついてしまうかもしれない。
このような場合は、まずはその英文を文法的に完璧に理解してから通常の音読をする。繰り返し繰り返し。そしてその後、同じ素材を使用して高速音読にうつればよい。
英文を頭から読み下せない人
言い換えれば、返り読みをしてしまう人。ここから脱却するのはなかなか骨が折れる作業だが、まずは英文を頭から読み下せなければ英語リスニングは太刀打ちできない。
僕の場合は「スーパーエルマー」という教材で直読直解力を大幅に向上させることができたが、要は
英語を英語の語順で理解し、日本語に翻訳しようとしない
ことが重要である。気長に取り組んでいこう。
→大学受験時代の僕にとって救世主だった「スーパーエルマー」の記事はこちら
まとめ
- 英語高速音読は万人向けではない
- 下記三つに当てはまっていれば時期尚早
- ①発音の学習が途中段階の人
- ②リエゾンや音の脱落の理解がまだ乏しい人
- ③「意味のかたまり」をとらえる力がない人
- ④英文を頭から読み下せない人
僕は通常の音読で力をつけてから
高速音読に移ろうかな…
以上、要は既に英語が身についている人ほど効果を発揮するのが英語高速音読だ。
つまり鬼に金棒のトレーニング。
「鬼に金棒」とは、「鬼だからこそ重い金棒を自在に扱え、強力な武器になる」のである。
なお、高速音読自体に脳を活性化する働きがあるため、日本語で行うことももちろんおすすめできる。
必ずしも英語で行う必要はないのかもしれない。
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