英語の学習を20年以上も続けていると、時々気分転換に第二外国語を学びたくなる。
僕は過去に韓国語少し、中国語少し、スペイン語少し、を学んだことがある。
今でこそ英語もある程度しゃべれるようになったと自己評価している僕が、これから第二外国語を学ぶとしたら、どのような順序で学ぶだろうか?
英語の勉強でかなりの遠回りをしてきた経験を教訓として、以下のような順序で学ぶだろう。
第二外国語を学ぶ順序
以下に、僕が考える「現段階で最も効率よく外国語を学べる学習順序」をシミュレーションしてみた。
①発音
まずは発音。ここで一切の妥協を許さず、完璧な発音を身につける。のちのリスニング力の向上はここにかかっているといっても過言ではない。また、完璧な発音の「種」のようなものを自身の中に仕込むことで、のちのシャドーイングやスピーキング時に間違った癖がついてしまわないようにする。
ネイティヴの知り合いがいるなら、正確に発音できているかを必ず確認する。
数字のトレーニングもこの段階で行う。外国語習得において地味に敬遠されている数字のマスターをここで行う。数字を完璧に発音できるようにする。数字に対する苦手意識はここでつぶしておく。
②文法
次に最低限の文法を学ぶ。ここではとりあえず文法を「知っている状態」に仕上げる。
③シャドーイング・瞬間英作文
ここでシャドーイング(インプット目的)と瞬間英作文(アウトプット目的)を併行して行う。
ここで「①発音」「②文法」を血肉化していく。
シャドーイング(インプット目的)には、「速読英単語」的な一定のまとまりのある、文章の中で単語を覚えられるタイプの教材が最適だ。
瞬間英作文(アウトプット目的)も同様、入門書レベルの基本的な単語のみで構成されている教材を使用しよう。
瞬間英作文は最近は英語のみならず、他言語でも似たような書籍が出版されている(少なくとも僕が過去に学習した中国語やスペイン語では何冊か見つかった)。
おそらく英検1級合格を目指して勉強していた時期だったと記憶している。とにかく知識を詰め込んで詰め込んでいけば、英検1級に合格し、英語もしゃべれるようになるだろうと躍起になっていた。
とにかくインプット。
そんな時期に誰かのおすすめでこの文法書をAmazonでポチった。届いてから中身を開いたが、知らない単語が何一つない。知らない熟語も何一つない。
「この本から得られるものは何もないな」
と愚かにも思ってしまった。
「知る」ための文法書ほど無味乾燥なものはない。
「帰納法」的な勉強していた
「文法の具体例にたくさん触れることで、公式に帰結する」とでもいうべきか、とにかく多読・多聴を繰り返していれば自然と文法を理解するだろうというスタンスだったので、文法書自体に興味がわかなかった。
今覚えば単純に文法が嫌いだったのだろう。
何故、今回2回目のチャレンジでこの文法書が僕にハマったのか?
今回のチャレンジで、この文法書の魅力に見事にハマってしまった。
アウトプット中心になっていた時期に再チャレンジ
とにかくスピーキング練習をしていた時期に押し入れからこの本を発見した。
Youcanspeakや瞬間英作文のトレーニングで「中学英語を知っているけど使えなかった」ことを痛感してからは、僕は文法に貪欲になっていたため、「English Grammar In Use」を時間を忘れて読み込んでしまった。
文法を「使う」ために読み込んだ
「今日はこんな表現を学んだ。よし、どんどん使ってこの文法を定着させよう!」
英語ジャーナリングや英語独り言でどんどん使う。不必要なほどに使ってみる。それが自分にとって自然な表現になるまでに。
アウトプットのために文法を学ぶのは楽しい。
何故、今まで文法を敬遠してきたのかわからないくらいに。
「演繹的」な勉強こそ、文法学習には向いている
文法を勉強したところで、インプットばかりしていては効果をなかなか感じにくい。
まず文法を習ってから、それを使ってとにかく何でも表現してみる。これこそが理想的な文法学習ではなかろうか?
まとめ
いくら良書と呼ばれるものでも、タイミングを間違えれば全く得られるものがない。
僕は山ほど英語本をあさってきたが、今一度、今まで読んできた本を見返してみようかと思う。思わぬお宝に会えるかもしれない。今だからこそハマる本があるかもしれない。
English Grammar In Useは、正しいマインドセットで向き合わなければならない。
そう、話すための文法を学ぶ目的で取り組むべきである。
シャドーイングである程度その言語の語順や発音に慣れてきたら瞬間英作文にも取り掛かる、くらいのタイミングでいこう。
インプットとアウトプットに併行して取り組むことで、大きな相乗効果が狙える。
検定試験を受けてみる
ある程度自分のレベルが上がってきたと実感し始めたら、検定試験を受けてみることをおすすめする。
自身の学習のペースメーカーとしてぜひとも利用してほしい。
目標があった方が語学の学習は絶対にはかどる。
客観的に自分のレベルがどのあたりにいるのかを知るためにも、是非とも検定試験の受験をおすすめする。
まとめ
…と、シミュレーションしてみたが、これはまさに「僕が誰かに英語を教えるとしたらこの順序で勉強してもらうだろう」という勉強方法だった。
第二外国語を勉強することで、初心に帰って語学学習できるため、初学者の気持ちになって英語を教えることができるかもしれない。
このブログでも僕は偉そうに、英語学習についてああするべき、こうするべきと述べているが、もしかして一方通行になっているかもしれないので、
初中級者の目線に戻るために、第二外国語を学ぶのはいいかもしれない。
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