前回の記事では第二外国語を学ぶ際の学習順序について述べたが、第二外国語を学ぶ楽しみにはあまり触れられていない。そこで今回はみなさんに是非、第二外国語を学ぶモチベーションを上げてもらうべく、投稿している。
強くてニューゲーム
「強くてニューゲーム」と言われても、「なんだそれ?」と思われる方もおられるかもしれない。
これはロールプレイングゲームでよくあるオプションで、ラスボスを倒してゲームをクリアした後で、そのレベルを引き継いだまま新たに最初からゲームを始められる、という無双オプションである。
これが語学学習にどう関係あるのかという話をしたい。
みなさんは今まで英語を長年学んできて、ある程度のレベルにおられる(とする)。よく、
「第二外国語の習得は、第一外国語(多くの方にとっての英語)の習得の大変さに比べれば、かなりラクだ」
と言われるが、まさにその通りなのである。
みなさんは既に英語力を背景とする「外国語力(語学力)」のようなものが備わっているのである。
英語のレベルが55だとすれば、55のレベルのまま新しい言語に取り組むことが出来るのだ。
外国語力(語学力)
よく5か国語しゃべれる人とかがテレビに登場すると、「僕らとは所詮、脳の構造が違うんだな」と天才扱いして諦めてしまいそうになるが、実は僕らが想像しているほどの離れ業ではないのかもしれない。
もちろん、ものすごいことではあるが。
どういうことかと言うと、僕らは英語を学ぶことである種の「外国語力」とでも言えるものを今までに養ってきている。そしてそれは、英語その他外国語を学ぶ際の核(コア)の部分の力を指している。
列挙してみると
・日本語以外の発音を学び、発音・聴解できる力
(→日本語の発音より複雑な音を学ぶ)
・イメージを言語化する能力
(→日本語に引っ張られず、イメージをそのまま言語に変換できる能力)
・その言語特有の文法・語順への慣れ
(→日本語と語順が全く異なる言語(英語など)への適応)
等、いろいろ挙げられる。
新しい言語を学ぶたびにそれらの核(コア)となる能力が向上していくため、第二、第三と外国語を学んでいけばいくほど、習得は容易になっていく。
「英語で学ぶ」方が習得が容易な外国語もある
英語を学んだ意義は大きい。英語と属性を同じくする言語は多いからだ。
スペイン語は英語で学ぼう
例えばスペイン語。僕の話で恐縮だが、僕はスペイン語を英語で学んだ。
日本語で勉強するとかえって理解しがたい文法用語が出てくるため、英語で学んだほうがすんなりと理解できたのだ。
余談だが、スペイン語を学ぶと、イタリア語やポルトガル語の習得も容易になる。これらの言語は日本語でいうところの方言レベルの違いくらいしかないのでは?と思うほど似ている。
韓国語は日本語で学ぼう
韓国語は日本語で学ぼう。韓国語はまさに日本語と属性を同じくする言語だ。「なまりすぎた日本語」くらいの距離感である。
基本を学んだ後は、1年くらい韓国語ジャーナリングを継続すれば、かなりいい線いくのではないだろうか?
まとめ
以上、みなさんが第二外国語を学ぶモチベーションを上げるため、ひいては英語学習のモチベーションをも上げてもらうため、今回の記事を書いた。
「英語学習は英語だけのためのものでなく、実はこんな力も向上していたんだよ」
と言いたかった。
コメント